【12月7日 AFP】米国人たちは別れた恋人に復讐する冗談半分ながら残酷な方法を見つけたようだ。簡易ブログのツイッター(Twitter)で、不法移民の強制送還を公約に掲げるドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領に「私の昔の恋人を送り返さないでほしい」などと懇願。そうすることで相手が不法滞在の身であることをほのめかし、さらにその住所までばらす投稿が相次いでいる。

「不法滞在しているドミニカ人の昔の恋人、ドナルド・トランプに強制送還されなければいいのだけれど」。あるツイッターユーザーはこうつぶやいた上で、元恋人が住んでいるとみられるケンタッキー(Kentucky)州のアパートの住所を書き込んでいる。さらにその部屋は「最上階」にあるとまで具体的に記している。

 別のアカウントでは「トランプ、昔のボーイフレンドのセルジオをどうか強制送還しないで」というメッセージとともに、住所や部屋番号まで詳細に投稿。また「2回も浮気した不法滞在中のスウェーデン人の元彼女をトランプが強制送還しないか心配だ。部屋の鍵は玄関扉の前にあるマットの下に隠してある」との書き込みもあった。

 これらのツイートは、フロリダ(Florida)やニューヨーク(New York)、カリフォルニア(California)各州を含む全米から投稿されている。いずれもトランプ氏がツイッターの熱心なユーザーと知った上で、別れた恋人やパートナーをあてこするメッセージだ。

 トランプ氏は選挙戦で不法移民に強硬な姿勢を打ち出し、来月20日の大統領就任後、犯罪歴のある200万人以上を強制送還することを公約。大半が中南米出身者で全米に推定1100万いるとされる不法移民の間に懸念が広がっている。(c)AFP