【12月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は4日、ダイブをしたと非難されるデレ・アリ(Dele Alli)を擁護し、母国アルゼンチンでは若かりしころにチームメートとPKを得るためダイブの練習をしていたことを明かした。

 アリは、4日に行われたスウォンジー・シティ(Swansea City)戦の前半に芝居がかった転倒を見せてPKを勝ち取り、厳しい批判を受けている。このPKをハリー・ケイン(Harry Kane)が沈めたスパーズ(Spurs、トッテナムの愛称)は、5-0で白星を飾っている。

 しかし、ポチェッティーノ監督は母国のニューウェルス・オールドボーイズ(Newell's Old Boys)の下部組織からトップチームへ駆け上がる中で、トレーニングでダイブの練習を日常的にしていたと説明した。

「アルゼンチンでは、そうだった。選手は時折練習する。事実だ。でも何年も前のことだ。今は知らない。自分が現役だったころは、だますための練習としていつものようにやっていた。ニューウェルスでは、何年も前はトレーニングに組み込まれていた」

 しかしながら指揮官は、ダイブはもはや外国籍選手の不正手段とは考えておらず、2002年のW杯日韓大会のイングランド戦で、マイケル・オーウェン(Michael Owen)氏を倒したとしてファウルを取られた日を思い起こした。

 当時、オーウェンがポチェッティーノの左脚の上に倒れ込むと、ピエルルイジ・コッリーナ(Pierluigi Collina)主審はPKの判定を下した。しかし、リプレー映像上ではポチェッティーノの接触はなかった。

「オーウェンのダイブからもう15年だ。オーウェンはプールにいるようにジャンプしたんだ。イングランドのサッカーが常にフェアプレーだなんて信じてはいけない。だまされはしない。私は接触していない。誓う。本当だ」

「今日のサッカーは国際化してきていて、イングランドのサッカーは欧州化してきている。今は常にだまそうとするラテンの影響も出てきている」

「20年前、25年前、30年前はもっと純粋だっただろうけれど、もう今は私たちのようじゃないか」 (c)AFP