【12月5日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は4日、ヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)最終日で不安定なプレーに終わったものの、自身の復帰を喜んだ。しかしながら、復活に向けた次なる大会の出場予定は判断しかねている。

 1年4か月ぶりの戦線復帰を果たしたメジャー通算14勝のウッズはこの日、5バーディー、3ボギー、3ダブルボギーを記録して通算4アンダーの15位でフィニッシュ。優勝した松山英樹(Hideki Matsuyama)には14打差を付けられた。

 今月末に41歳の誕生日を迎えるウッズは、「全体としては、またここに戻ってラウンドできて、世界の最高の選手たちと戦えて気分が良い。恋しかったし、大好きだ。復帰できて、ただただありがたい」とコメントした。

 今大会最年長のウッズは、出場選手中最多となる24バーディーを4日間で奪ったが、最終ラウンドのスコアは今大会最悪のものだった。

「今週はいくつものバーディーを決められて良かった。それについては、よくやったと感じている。とはいえ、つならないミスを何度も重ねた。パー4のコースは率直に言ってひどかった」

「ショットを打って、体の中にアドレナリンが出ているのを感じてプレーする感覚は、何か自分にとって以前のように新しいもので、厳しいものだった。ただ前向きにとらえられる部分もあった。うれしいことでもあるし、整理をしていく必要はある」

 2017年の計画について問われたウッズは、「心の奥底では来年はフル参戦したいと思っている」としたものの、まだプランは立てていないと付け加えた。

「腰を据えるつもりだ。2、3週の間に物理療法士と働き、体を強くする。そこから、どんな計画にするか、賢くいけるか見積もる」

「西海岸でどれほど参戦できるのか。マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)の前にフロリダ(Florida)でどれくらいできるのか。オーガスタ(Augasta、マスターズ開催地)につながる予定はどうか。率直に言って、しばらくぶりだからね。頭を使っていくことになる」

 ティー時やラウンド終盤に苦しんだウッズは、14度のメジャー制覇を遂げた技術の片鱗を見せたが、安定感や大会を戦う体力を欠いていた。

 それでも、手術した腰が痛むような素振りを見せなかったウッズは、「スピードが戻って、再びアグレッシブにボールをたたけて、何の心配もしなくて良いのは本当に心地よいものだ」と続けた。(c)AFP