【12月4日 AFP】男子ゴルフ、ヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)は3日、バハマ・ナッソー(Nassau)のアルバニーGC(Albany Golf Club)で3日目が行われ、松山英樹(Hideki Matsuyama)はスコア65でラウンドし、通算19アンダーの単独首位に浮上した。

 ここ2か月で4度目のタイトル獲得を狙う松山は、2位タイのヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)とダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)に7打差をつけている。

 松山はパー4の7番で、フェアウエーからの2打目をワンバウンドでカップに沈めてイーグルを奪ったのに加え、7バーディー、2ボギーとしてスコアを7ストローク伸ばした。

 松山は、「7番のイーグルが大きかった。良いプレーができて、自分のスコアに満足している。今はつきが向いているのを感じる」と語った。

 今大会のホストで、1年4か月ぶりの大会出場を果たしたタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は松山について、「信じられないゴルフをしている。19(アンダー)としているからかなり差が開いているね」と語った。

 また、2013年に初めて松山とラウンドしたウッズは、「とても印象に残っている。彼はボールを本当にうまくさばくことができて、コース上で自分のやり方を考えている。結果が出ることになるだろう」とコメントしている。

 そのウッズはこの日、波の激しいゴルフながらスコアを2ストローク伸ばし、通算8アンダーで単独10位につけている。

 10月の日本オープン(Japan Open Golf Championship 2016)と世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2016)、先月の三井住友VISA太平洋マスターズ(2016 Mitsui Sumitomo VISA Taiheiyo Masters)に続く優勝を目指す松山は、「コースでは8アンダー、9アンダーのスコアをだれでも残せるのでリードについては考えられない。淡々と打ち込んで自分のできる限りのことをやっていくだけ」と続けた。

 その謙虚な姿勢には、復帰からわずか4ホール目ながらもウッズが11打差をひっくり返す可能性を心配する思いも含まれている。

「1年半も休養した後に今週あれだけできるのはタイガー以外にいない。何打差付けていようが、タイガーについては不安。怖い」

「明日はとにかく自分のベストを尽くしていくだけ」

 それでも、現在キャリア最高の世界ランク6位につける松山は、かつてウッズが立っていた1位の座を夢見ている。

「考えていないわけではないけれど、勝ちを重ねていかないといけない。明日はその勝利につながればと思う」 (c)AFP/Jim Slater