【12月3日 AFP】 フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は2日、チームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)の電撃引退について、「寂しいが驚いてはいない」とコメントした。

 初の総合優勝を果たしたわずか5日後のロズベルグの現役引退に、F1界には衝撃が走っている。

 ハミルトンとロズベルグは、10代のカート時代からF1界で覇権を握るメルセデスに至るまで、2人で切磋琢磨してキャリアを築いてきた。

 ロズベルグの突然の引退にF1ファンは衝撃を受けているが、友人であり最大のライバルでもあるハミルトンは冷静にこのニュースを受け止めている。

 オーストリア・ウィーン(Vienna)で開催された国際自動車連盟(FIA)の表彰式でハミルトンは、F1サイトの「autosport.com」に対し、「おそらく僕は(ロズベルグの引退に)驚いていない一握りの人間の一人だろうが、僕は彼を昔から知っているからね」と話している。

「18年間で彼にタイトルを譲ったのは初めてだ。だから彼の引退の決断には驚いていない」

「彼には愛情を注ぐべき家族がいるし、子どものこともある。F1はほとんどの時間を奪ってしまうんだ」

 総合優勝3度のハミルトンは、「僕たちは13歳の時から走ってきたし、いつもチャンピオンになることについて話してきた」と昔を振り返っている。

「僕がこのチーム(メルセデス)にやってきたとき、ニコはそこにいた。そして子どもの頃にしゃべっていたようなことをもう一度話したんだ」

「とても、とても変な感じがするだろうし、来年彼がチームにいないことを寂しく思うだろう。F1は彼のことが恋しくなるだろう。そして、彼の幸運を祈っているよ」 (c)AFP