【12月2日 AFP】(更新、写真追加)タイのワチラロンコン(Maha Vajiralongkorn)皇太子(64)が1日、新国王に即位した。プミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)前国王の死去に伴い服喪中のタイで、強大な影響力を誇る王室の歴史に新たな章が開かれた。

 1日はプミポン前国王の死去から50日目。数週間にわたって複雑な王室典礼が続いた後、軍事政権のプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)暫定首相、国家立法議会(NLA、暫定議会)の議長らがワチラロンコン皇太子に即位を要請。皇太子がこれを受諾し、チャクリ(Chakri dynasty)王朝の第10代国王、ラマ10世(Rama X)が誕生した。世界最大規模の資産を抱える王室と、激しい政治対立が繰り返されてきた国家を同時に継承した形だ。

 ただし正式な戴冠式は、来年営まれる見通しの前国王の火葬が済むまでは行われないとみられる。(c)AFP/Aidan JONES Boonradom Chitradon