【12月1日 AFP】コロンビア下院は11月30日、政府と同国最大の反政府組織である左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」が署名した新たな和平協定を、賛成130票、反対0票で承認した。上院でも前日に承認済みで、これにより、半世紀以上続いた内戦は終結を迎える。

 フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は、和平協定が議会で承認されたことについて、自身が推し進めてきた和平への「歴史的な後押し」だと述べた。

 ただ、アルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)前大統領をはじめとする和平合意反対派は、戦争犯罪などを犯しているFARCのメンバーが刑罰を免れたり、今後政治に参加できたりする可能性があることを問題視している。

 コロンビア内戦による死者はこれまでに26万人にのぼり、行方不明者は6万人となっている。(c)AFP