【12月1日 AFP】率直な物言いで知られるサウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール(Alwaleed Bin Talal)王子が、同国で女性が禁じられている車の運転を「早急に」解禁するよう呼び掛けた。王子は自身のツイッター(Twitter)で「もう議論はやめよう。女性も運転する時が来た」と主張している。

 サウジアラビア王族の中では珍しく、歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られるアルワリード王子は政治的な役職には就いていないが、米金融大手シティグループ(Citigroup)やフランスのディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)を運営するユーロ・ディズニー(Euro Disney)などに出資している投資会社キングダム・ホールディング(Kingdom Holding)を率いている。また慈善家でもある同王子は、かねてからサウジアラビアにおける女性の権利を主張してきた。

 サウジアラビアは、女性に対する制約が世界で最も厳しい国の一つで、世界で唯一、女性の運転を禁止している。(c)AFP