【11月29日 AFP】(更新、写真追加)コロンビア第2の都市メデジン(Medellin)近郊で28日夜、乗客乗員計81人を乗せたラミア・ボリビア航空(LAMIA Bolivia)の旅客機が墜落した。75人が死亡し、生存者6人が救出されたが、うち1人は病院へ搬送中に死亡した。乗客にはブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセ(Chapecoense)の選手らも含まれている。

 メデジンの玄関口であるホセ・マリア・コルドバ国際空港(Jose Maria Cordova International Airport)当局によると、搭乗していたのは乗客72人、乗員9人。同当局はツイッター(Twitter)に「許可証番号CP2933には、シャペコエンセ(@ChapecoenseReal.)のチームが搭乗していたことを確認。生存者がいる模様」と投稿した。救助作業が進んでいるが、悪天候のため現場へは陸路でしか到達できない状態だという。また、生存者の中にはシャペコエンセのDF、アラン・ルシェウ(Alan Ruschel)選手が含まれているとの情報もある。

 同機はブラジルを出発し、ボリビアのサンタクルス(Santa Cruz)を経由した後、メデジンから約50キロのセロ・ゴルド(Cerro Gordo)周辺を飛行中に墜落した。

 墜落現場に近いラ・セハ(La Ceja)の町長は当初、「燃料が切れたようだ」と語っていたが、空港当局によれば、現地時間28日午後10時(日本時間29日正午)ごろ、同機から電気系統の故障が報告されたという。

 カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部に所属するシャペコエンセは、11月30日にコロンビアのチーム、アトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional)と、コパ・スダメリカーナ(2016 Copa Sudamericana)の決勝第1戦を行うためにメデジンへ向かっていた。南米サッカー連盟(CONMEBOL)は、同大会決勝の中止を発表した。(c)AFP