【11月29日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が28日、バハマ・ナッソー(Nassau)のアルバニー(Albany)でリオデジャネイロ五輪の覇者ジャスティン・ローズ(Justin Rose)らと練習ラウンドを行い、1年4か月ぶりのツアー復帰に向けて好調をアピールした。

 来月1日に開幕するヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)で待望の復帰を果たすメジャー通算14勝のウッズは、第41回ライダーカップ(The 41st Ryder Cup)で活躍したパトリック・リード(Patrick Reed)と同組で回ることが決定している。

 この日のウッズは、2年半前からアルバニーの豪華リゾートに居住しているローズのほか、元米大リーグ(MLB)の選手でニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の伝説デレク・ジーター(Derek Jeter)氏に加え、その元チームメートでともにワールドシリーズを制覇したティノ・マルティネス(Tino Martinez)氏とプレーした。

 公式スコアは記録されなかったものの、軽装ないでたちのウッズは、9ホールを回って2ボギー、1バーディーの1オーバーでまとめ、本番と同じコースで手応えを感じていたことがうかがえた。

 パー4の15番では、追い風のドライバーショットで350ヤードを記録し、ローズの距離を軽々と40ヤードも超えていたウッズは、「打球の感触がとても良かったので、本当にうれしかった。だけど、木曜日(来月1日)は今日とは違う方向から吹くことが予想される」とすると、「現在整備中のグリーンは、この風で少し速いし、予報では嵐がくるという話もあるから、完璧にしておかないとね」とコメントした。

 アーニー・エルス(Ernie Els、南アフリカ)が設計したこのコースで、26日に続き2度目の9ホールをこなしたウッズは、27日にも同地で練習を行っており、そこで披露したゴルフや明るい表情は、大会で大勢の人びとを驚かす兆しといえるかもしれない。

■度重なる手術

 ウッズはこの日の9ホールで、2012年10月に骨折した足首の故障を抱えながらキャリア終盤を過ごしたジーター氏や、マルティネス氏らと会話を交わしたことで、さらなるエネルギーを得たようだ。

 ウッズは、「デレクやティノとは、毎試合出場してプレーするために、どれだけ時間をかけて準備を行ってきたかについて話した。デレクが足首を骨折したのは、皆知っている。彼は復帰してから、試合の準備だけで3、4時間かけたと言っていた」と明かす。

「それ(体調の管理)については、『ロージー(ローズ)』とも議論したよ。彼も36歳という年齢を考えて、大会では毎日ティーアップの前に、必ず1時間半ほどジムで過ごしているらしい。それは自分も同じだ。けがが長引いて戦列を離れて久しいからね」

「全員で意見が一致したのは、ただクラブをつかんで試合に出たら、ドライバーで300ヤードも飛ばせていた若い頃が懐かしいということだ。もうそれは不可能な年齢になったし、膝を3回も手術して腰にもメスを入れた今は、準備に時間がかかるようになってしまった」

(c)AFP/Bernie McGuire