【11月26日 AFP】未成年少女のヌード写真で知られる英ファッション写真家のデヴィッド・ハミルトン(David Hamilton)氏が25日、フランス・パリ(Paris)の自宅で亡くなっているのが見つかった。83歳だった。救急医療関係者らが同日明らかにした。

 情報筋の話では、死因は心不全で、遺体のそばに薬があったという。

 子どものときにハミルトン氏のモデルを務めた女性4人が同氏から性的暴行を受けたと語り、世間の注目が集まっていた。これについてハミルトン氏は22日、過去にも同様の訴えにさらされたものの容疑は既に晴れているとしてこれを否定し、逆に被害者を名乗る女性らを訴えると話していた。

 年齢が16歳を超えた少女の写真を撮ることに関心はないと語ったこともあるハミルトン氏は、年若い少女らを被写体としたカレンダー写真や、『ビリティス(Bilitis)』をはじめとするソフトフォーカスが特徴のエロチックな映画作品で最もよく知られている。

 2005年には、子どものわいせつ写真を所有していたとして有罪判決を受けた英国人の男が、ハミルトン氏の著作を所持していたことも明らかになった。検察当局は当時、そのうちの一部の写真は「わいせつとしか言いようがない」と指摘していた。(c)AFP