■「募る不満」

 クレバリー氏はリオでの仕事について、世界各国を周ってきた自身のキャリアで最も困難なものだったと話しており、目の前の問題に頭を悩ませている。ブラジルにゴルフ場を建設する覚悟を決めた当時を振り返りながら、クレバリー氏は「ここまでの仕事には、とても不満を感じています」と明かした。

「たくさんの人から、絶対にやるなと言われていました。だから、そうですね。がっかりしていますし、不満だらけで混乱しています」

 練習に訪れる数少ない客である退職者らの間にも失望感が広まっており、彼らはコースを称賛する一方で、いつまで存続するのか不安を募らせている。

 61歳の男性客は、「素晴らしいコースだ」と話しながらも、「みんな本当に心配している。ゴルファーの間では、コースを存続させるために、当局や連盟に圧力をかけようとする動きがある」と語った。

 このコースに魅了されているという64歳の別の男性客も、スイングをしながら「ここではフクロウを見かけますし、カピバラやワニもいます」と話す一方で、ゴルフ場として基本的な運営体制が整っていないことに対し、「五輪が終わってから、このコースでは何も行われていないようですね」と困惑していた。(c)AFP/Sebastian Smit