【11月25日 AFP】イスラエル北部ハイファ(Haifa)で大規模な山火事が発生し、地元当局によると24日までに6万人が避難を余儀なくされている。火災はエルサレム(Jerusalem)などでも起きており、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は放火の証拠が見つかれば「テロ」とみなすと述べた。

 ハイファの山火事は22日から続いている。ヨナ・ヤハブ(Yona Yahav)市長は記者団に、市の全人口およそ25万人のうち6万人が避難したと説明し、火事の規模は「前代未聞だ」と語った。

 警察の広報官によると、別々の火事6件の発生を受けて市内8地区の住民に避難指示が出された。医療関係者によれば、これまでに65人前後が軽傷で病院に搬送されている。

 ギラド・エルダン(Gilad Erdan)警察相は一連の火事について、最大で半数は「放火テロ」だと断定している。

 一方、極右政党「ユダヤの家(Jewish Home)」のナフタリ・ベネット(Naftali Bennett)教育相は国内の少数派アラブ人の関与を示唆し、アラブ系イスラエル人の指導者らが激しく反発している。

 家屋に取り残された住民も多数いる中、軍は予備役を招集して消火活動を支援しているが、鎮火は難航している。(c)AFP/Jonah Mandel