【11月25日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)南方にあるガソリンスタンドで24日、爆弾を積んだトラックを使った自爆攻撃があり、少なくとも70人が死亡した。犠牲者の大半は、隣国イランから訪れたイスラム教シーア派(Shiite)の巡礼者だった。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。

 現場はバグダッドから南東へ約120キロ離れたショマリ(Shomali)村近くのガソリンスタンド。

 当局者よると、シーア派の聖地カルバラ(Karbala)で21日まで行われた世界最大の宗教行事の一つとされる「アルバイン(Arbaeen)」の儀式に参加した後、帰路についた人々を乗せたバスが多数停車していた。その中で大型のトラックが爆発した。

 死者70人のうちイラク人は10人未満で、残りはイラン人だった。

 イラクでは政府軍がISに支配された北部モスル(Mosul)の奪還に向け攻勢をかけており、ISも激しく抵抗している。(c)AFP/Abbas al-Ani with Max Delany in Mosul