【11月22日 AFP】南米ボリビアは過去25年間で最悪の干ばつに見舞われており、政府は21日、非常事態を宣言した。

 エボ・モラレス(Evo Morales)大統領は報道陣に対し「国内多数の地域における干ばつと渇水に鑑み、内閣は国家非常事態宣言の布告を承認した」と語った。同大統領によると、アンデス山脈を擁するボリビアで、今年は過去100年で最も暑い年だという。

 干ばつは2週間前から始まり、都市規模上位10都市のうち7都市で水不足が発生している。国営水道事業者の上下水道公社(EPSAS)が水の配給を開始しており、一部地域ではタンクローリーで配給が行われているという。また耕作をかんがい用水に頼っている地方の農村部などで、渇水に対する抗議行動が起きている。(c)AFP