【11月21日 AFP】リビア南部セブハ(Sebha)で先週、敵対する2つの部族間で衝突が発生し、これまでに20人以上が死亡、約100人が負傷した。衝突のきっかけは片方の部族が飼っているサルだったとの情報もある。

 セブハの医療関係者が20日に語ったところによると、衝突が始まった先週15日以来、21人が死亡し、約100人が負傷したという。目撃者によるとロケット弾や迫撃砲が住宅に撃ち込まれるケースもあった。両部族のうちの一つは、かつてリビアを支配した独裁者である故ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の出身部族だという。

 これまでに分かっている死傷者数は、カダフィ大佐の出身部族と敵対する部族のものだけで、全体の死傷者数は判明していない。

 衝突の原因も不明だが、地元住民およびソーシャルメディアの間では、一方の部族が飼っていたサルが別の部族の子どもを襲ったことがきっかけだとの情報が流れている。同市議会議員のサラ・バドル(Salah Badr)氏は、二つの部族は長年緊張関係にあり「ささいなことでも火がつく」とAFPに語った。(c)AFP