【11月20日 AFP】(更新)韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領をめぐり政権を巻き込んだ汚職と知人の国政介入問題について同国の検察は20日、朴大統領が共謀的役割を果たしていたとの見方を明らかにした。同時に、朴大統領の長年の友人である崔順実(チェ・スンシル、Choi Soon-Sil)容疑者(60)と元大統領側近2人を正式に起訴したと発表した。

 検察当局の李永烈(イ・ヨンリョル、Lee Young-Ryeol)特別捜査本部長はソウル(Seoul)で行った記者会見で、「これまでに収集した証拠から、起訴された3人が関与した起訴事実について、かなりの割合で朴大統領が重要な共謀的役割を果たしていたとみられる」と語った。

 朴大統領は、公職になく機密情報へのアクセス権限のない崔被告が大企業に資金拠出を強要した際に援助し、側近らに国の機密文書を崔被告に渡すよう命じた疑いがもたれている。

 韓国の憲法によって、現職大統領は内乱または外患の罪を除いて刑事上の訴追を受けないが、朴大統領は現在も検察の捜査対象であり、大統領職を退いた後に訴追される可能性がある。(c)AFP