【11月16日 AFP】中国の有人宇宙船「神舟11号(Shenzhou-11)」が18日、同国の飛行士2人を乗せて地球に帰還した。

 中国中央テレビ(CCTV)は、上空393キロの軌道上にある中国独自の宇宙実験室「天宮2号(Tiangong-2)」から帰還用カプセルが切り離され、大気圏に突入して内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)の草原に着陸するまでの様子を放映した。カプセルが着陸すると地上要員が中国国旗2本を立てるために駆け寄り、一方、管制室では歓声が起こった。

 CCTVは飛行士たちがカプセルから出る様子は放映しなかったが、2人はヘリコプターで宇宙センターへ移送されたという。国営新華社(Xinhua)通信によれば、2人の健康状態は良好だという。

 中国の有人宇宙飛行プログラムの最高司令官、張又侠(Zhang Youxia)氏は、ミッションは「完全な成功だった」と発表した。景海鵬(Jing Haipeng)、陳冬(Chen Dong)両飛行士の宇宙滞在期間は、同国としては最長の33日間で、その間、カイコの飼育やレタスの栽培、脳活動の実験などを行った。9月に打ち上げられた天宮2号では、コメやナズナの栽培実験も実施されている。(c)AFP