【11月18日 AFP】米仏露の宇宙飛行士3人を乗せた宇宙船「ソユーズ(Soyuz)MS-03」は18日、国際宇宙ステーション(ISS)への打ち上げに成功した。

 米航空宇宙局(NASA)のベテラン、ペギー・ウィットソン(Peggy Whitson)飛行士(56)、今回が初飛行となるフランスのトマ・ペスケ(Thomas Pesquet)飛行士(38)、2度目のISS滞在となるロシアのオレグ・ノビツキー(Oleg Novitsky)飛行士(45)の3人が搭乗したソユーズ宇宙船は現地時間18日午前2時20分(日本時間同日午前5時20分)、カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)から打ち上げられた。

 ロシア宇宙庁(Roscosmos)は声明で、今回の打ち上げは「成功」であり、ソユーズは日本時間で20日午前7時1分にISSに到着する予定と述べている。

 3人は6か月間ISSに滞在し、2017年5月に地球に帰還する予定。

■新記録づくめのウィットソン飛行士

 ISS滞在は今回が3回目で、女性の宇宙滞在時間の最長記録を保持するウィットソン飛行士は、2017年3月に2回目のISS船長に就任する予定で、女性では初となる。また、同飛行士はISS滞在中に57歳の誕生日を迎える予定で、宇宙に滞在した女性としては最年長となる。

 また、ISS滞在中に自身も誕生日を迎えるペスケ飛行士は、母国フランス料理界の名シェフ、アラン・デュカス(Alain Ducasse)氏とティエリー・マルクス(Thierry Marx)氏が準備したディナーを持ち込んでいるという。目玉はトリュフとフォアグラを使った牛タンの一品で、クリスマス、新年、ウィットソン飛行士および自身の誕生日などに食べる予定だという。(c)AFP/Thibault MARCHAND