【11月18日 AFP】(写真追加、更新)安倍晋三(Shinzo Abe)首相は17日夕(日本時間18日朝)、米ニューヨーク(New York)でトランプ次期大統領と初会談を行った。安倍首相は会談後、トランプ氏は「信頼できる指導者と確信した」と記者団に語った。トランプ氏が当選後、外国の首脳と直接会談したのは初めて。

 安倍首相は会談について「大変温かい雰囲気の中」で行われ、「胸襟を開いて率直な」ものだったと説明。「共に信頼関係を築いていくことができると確信」を持てたとも述べた。

 会談はトランプ氏の住まいがあるマンハッタン(Manhattan)のトランプタワー(Trump Tower)で行われた。

 米国にとって日本は最も緊密な同盟国の一つだが、トランプ氏は選挙戦でアジアに駐留する米軍部隊多数の撤退をちらつかせたり、日本の核武装容認を示唆する発言をしたりして、日本の政策担当者を警戒させていた。

 トランプ氏はまた、来年1月に退任するバラク・オバマ(Barack Obama)大統領が後押しし、安倍首相の最優先政策の一つでもある大型の自由貿易協定、環太平洋連携協定(TPP)の破棄も公約している。

 安倍首相はアジアの安全保障から貿易まで、さまざまな問題についてトランプ氏の真意を探ったものとみられる。(c)AFP/Ivan Couronne, Catherine TRIOMPHE