【11月17日 AFP】高額紙幣の廃止決定に揺れるインドで16日、鉱山王ガリ・ジャナルダン・レディ(Gali Janardhan Reddy)氏が、王宮を貸し切り、ブラジルからダンサーを招くなど、7500万ドル(約82億円)をかけて娘の結婚を祝った。

 インド南部にあるチューダー様式を模したバンガロール宮殿(Bangalore Palace)には最大5万人の招待客らが、同日ヒンズー教の儀式で結婚したレディ氏の娘を祝うために集まったとみられている。

 地元メディアは、政府が脱税対策として高額紙幣の流通を停止した影響で、多くの国民が食料などを買うための現金を求めて困窮している状況下でのレディ氏の浪費を非難した。

 一方あるレディ氏の関係者は、この浪費について、一人娘の結婚式をみんなの記憶に残してもらいたかったからだと、同氏を擁護した。 (c)AFP