【11月17日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)が、清涼飲料メーカーのレッドブル(Red Bull)が事実上のオーナーとなっているRBライプツィヒ(RB Leipzig)の商業主義に否定的な立場を示した。しかし、19日の第11節でドルトムントがバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に勝利すれば、昇格組のライプツィヒが首位に立つ歴史的快挙が実現する可能性がある。

 オーストリアの清涼飲料メーカーであるレッドブルが、独サッカーリーグ機構(DFL)のライセンスを獲得した2009年に設立されたライプツィヒは、前節の試合で1993-94シーズンにデュイスブルク(MSV Duisburg)が1部昇格初年度に樹立した開幕10戦無敗の記録に並んだ。

 ライプツィヒが18日の試合でバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)相手に引き分け以上で終えれば、史上初の開幕11戦無敗記録を樹立する。そして勝ち点1を獲得した場合、19日に「デア・クラシカー(Der Klassiker)」と呼ばれるドルトムントとの一戦を控えるバイエルンを上回り、暫定ながら単独首位に浮上することになる。

 昇格1年目で快挙を続けるライプツィヒだが、チーム名に現れているように、その商業主義からファンの支持は得られておらず、ヴェツケCEOは、スポンサーの製品を広告するためだけにライプツィヒは存在すると批判している。

 ライプツィヒの正式名称はRB(RasenBallsport)ライプツィヒだが、これはドイツ語の造語でレッドブル(Red Bul)の頭文字と同じであり、クラブ名にスポンサー名を冠することを禁じるDFLの規制をかいくぐるためのこじつけだとして、ファンから批判されている。

 ライプツィヒは過去7年間で4度の昇格を果たし、今季から1部リーグにたどり着いたが、ヴェツケCEOの印象はあまり良くないようだ。同CEOは独誌スポーツ・ビルト(Sport Bild)に対し、「彼らは『RasenBallsport(芝の球技)』とうたっているようだが、そんなものはうそだ。そこではサッカーがソフトドリンクの広告に利用されている」との見解を示した。

 しかしながら、好かれようが嫌われようが、現在のライプツィヒはドイツサッカー界の頂点に近いポジションにつけている。

 ライプツィヒは今季、ドルトムントに1-0で勝利したのを筆頭にハンブルガーSV(Hamburg SV)、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)、ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)に勝利するなど、ここまで7勝3分けの成績を残している。このままの調子を維持できれば、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)出場権も手にできる。

 ライプツィヒのラルフ・ハッセンヒュッテル(Ralph Hasenhuettl)監督は、ヴェツケCEOの批判を一蹴し、チームは製品を売るためでなく、お互いのために戦っていると強調している。

「われわれが缶の宣伝をするためにここにいるという考えには賛同できない。そういった指摘は残念なことだ。私は街中に漂う高揚感や歓喜を目にしている。われわれには自分たちのやり方で人々を喜ばせるチャンスがある」

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