スラバヤ沖海戦の沈没艦、残骸消える 金属くず目当てか
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■オランダ艦の残骸も消える
オランダも15日に同海戦で沈没した同国海軍の艦船3隻の残骸の消失について調査中だと発表していた。
オランダ国防省によると、巡洋艦「デ・ロイテル(HNLMS De Ruyter)」、巡洋艦「ジャワ(HNLMS Java)」の残骸は完全に消失したとみられ、駆逐艦「コルテノール(HNLMS Kortenaer)」の残骸も大半が失われた。
3隻は1942年2月27日、スラバヤ沖海戦の旧日本軍との激戦のさなかに沈没し、その残骸は長らく所在不明となっていたが、60年後の2002年に民間のダイバーによって発見された。
連合国軍が旧日本軍に壊滅的敗北を被ったスラバヤ沖海戦では、オランダの将兵900人以上、オランダ領東インドの将兵250人以上が戦死。連合国艦隊を率いたオランダのカレル・ドールマン(Karel Doorman)少将も戦死した。
オランダ国防省によると、来年予定されているスラバヤ沖海戦75年行事の準備のために国際調査団が沈没海域を調べたところ、残骸が消えていることが分かった。(c)AFP