【11月17日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は16日、日本のインターネット通信販売大手の楽天(Rakuten)とスポンサー契約を締結した。契約金は年間最低5500万ユーロ(約64億円)で、来季からバルセロナのユニホームの胸には楽天のロゴが入ることになる。

 サッカー界最大規模のスポンサーシップ契約を結んだ楽天は、2013年から契約していたカタール航空(Qatar Airways)に代わり、バルセロナの胸スポンサーになる。カタール航空は契約最終年の2016-17シーズンに3500万ユーロ(約41億円)を支払ったとみられている。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)やネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)ら多くのスター選手を抱えるバルセロナは、ピッチでも多くの成功を収めており、広告媒体として大きな注目を集めている。

 クラブのマーケティングを取り仕切るマネル・アロジョ(Manel Arroyo)副会長は、「基本契約は年間5500万ユーロで、リーグ優勝した場合は150万ユーロ(約1億7000万円)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で優勝した場合は500万ユーロ(約5億8000万円)のボーナスが支払われる」と明かしている。

 バルセロナが結んだ新たなスポンサーシップ契約は、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が米自動車ブランド、シボレー(Chevrolet)と結んだ7年5億6000万ドル(約610億円)、年間7000万ユーロ(約82億円)に迫る規模となっている。

 ブランドの世界展開を目指している楽天は、約1万3000人の従業員を抱える日本最大のインターネット通信販売会社で、Jリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸(Vissel Kobe)や、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルス(Tohoku Rakuten Golden Eagles)を所有している。

 バルセロナのDFジェラール・ピケ(Gerard Pique)と個人的な親交のある楽天の三木谷浩史(Hiroshi Mikitani)代表取締役会長兼社長は、「楽天を日本のブランドから世界のブランドにする」とコメントしている。

「アジアはバルサにとって極めて重要なマーケット」と語るバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、昨年にピケが米サンフランシスコ(San Francisco)で三木谷氏との食事会をセッティングしたことが今回の契約の第一歩だったと明かしている。(c)AFP/Daniel BOSQUE