【11月16日 AFP】国連(UN)は15日、イスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)の反乱の影響で飢餓が広がっているナイジェリア北東部で、7万5000人の子どもが数か月以内に死亡する危機にさらされていると警告した。

 ボコ・ハラムは2009年に政府に対する武装闘争を開始して以来、貧困にあえぐ北東部を荒廃させ、何百万もの人が家を追われ、農業や商業も破壊された。

 ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は、ボコ・ハラムの支配地域を奪還したが、同組織の反乱によってこれまでに2万人以上が命を落とし、260万人が住居を失い、飢餓が深刻化している。

 国連のピーター・ランドバーグ(Peter Lundberg)人道支援調整官は同国首都アブジャで記者団に対し、危機が「急速に」広がっていると述べ、2017年までに「1400万人が人道支援を必要とするとみられる」と語った。

 さらに、そのうち40万人の子どもが緊急支援を必要としており、「数か月以内に」7万5000人の子どもが死亡する危険があると、ランドバーグ氏は指摘した。(c)AFP/Ola Awoniyi