【11月16日 AFP】米ツイッター(Twitter)は15日、ユーザーに不快な思いをさせる匿名の「荒らし」による嫌がらせへの対抗手段となる「新兵器」を発表した。

 ソーシャルネットワーク(SNS)業界は、言論の自由と脅迫的な攻撃コメントは両立するのかという問題で悩んできたが、ツイッターは今回の発表にあたって、この数年間で「中傷、いじめ、いやがらせ」に相当するツイートが著しく増加していると指摘している。

 ツイッターは不適切なメッセージを送ってくるユーザーアカウントからのツイートを非表示にできる既存の「ミュート」機能をさらに拡大。これにより、ユーザーは自分宛てのツイートで目にしたくない特定のキーワードやフレーズ、会話などが含まれたツイートが通知されないようにできる。多数のユーザーからの要望を受けての措置だという。

 この他、ユーザーが他人のツイッターで誹謗(ひぼう)中傷のツイートを目にした場合に、その行為をツイッター側に直接報告できる方法も公表された。

 ツイッターサイトをユーザー同士がオンライン上で安全にオープンかつ洞察力に富んだ会話ができる場とするための対策強化は、ツイッター社が今年、身売り交渉に失敗したことも一因とみられている。

 一方、ツイッターはミュート機能の拡大について、同サイトの開放性を利用した他ユーザーへの嫌がらせが増加傾向にあるためだと説明している。(c)AFP