【11月15日 AFP】ロシア北西部プスコフ(Pskov)州のストルギ・クラースニエ(Strugi Krasniye)村で14日、銃を持って家に立てこもり、警察とにらみ合った際の様子を動画中継アプリで配信したいずれも15歳の少年と少女の遺体が見つかった。自殺とみられる。捜査当局が発表した。

 捜査関係者によると、行方不明になっていた10代の子ども1人の捜索のため通報を受けてこの家に来た警察の車両が銃撃を受けた。

 少女は動画中継アプリ「ペリスコープ(Periscope)」で配信した映像の中で、継父が「特殊部隊の人間」だから家に銃があると話した。また映像には少年が家の窓からライフルで警察の車を銃撃する様子も映っていた。数時間の交渉の後、特殊部隊が閃光(せんこう)手投げ弾を用いて家に突入、2人が撃たれて死んでいるのを発見したという。

 動画には2人がたばこを吸って酒を飲み、クラスメートのメッセージに返信している様子や、両親との不仲を語り、この家に3日間立てこもっていると話す様子が映っていた。また少年は、少女の母親の脚を撃ったと話し、投降すれば長く収監されるとの恐れも口にしていた。

 この家に突入した特殊部隊は国営タス通信(TASS)に「明らかに自殺と分かる少女と若い男の死体を発見した」と明らかにし、特殊部隊は発砲しなかったと強調した。銃器の所持が厳しく規制されているロシアでこのような事件は極めて珍しい。(c)AFP