【11月16日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選は15日、各地で行われ、グループBの日本は2-1でサウジアラビアを下してグループ2位に浮上し、6大会連続のW杯出場へ前進した。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)監督の解任説もささやかれるなか、日本は前半終了間際にやや幸運な判定で得たPKを清武弘嗣(Hiroshi Kiyotake)が決めて先制すると、終盤に原口元気(Genki Haraguchi)が追加点を挙げ、グループ首位のサウジアラビアと勝ち点10で並ぶとともに、指揮官への重圧を和らげる勝利を収めた。

 予選で苦しい戦いが続き、去就が取りざたされているハリルホジッチ監督は、「サウジは良いチームだった。そのチームを倒した選手をたたえたい。大きな勝利だが、それにふさわしいプレーをしていた」とコメント。

「気持ちを強く持って、厳しい状況から盛り返さなくてはならなかった。乗り越えるべき山がまだまだ残っているのは間違いないが、全員でロシアへたどり着きたい」

 一方、ここ2大会W杯出場から遠ざかっているサウジアラビアは、試合終了直前にオマル・イブラヒム・オスマン(Omar Ibrahim Othman)が1点を返したものの、試合を振り出しに戻すまでにはいたらず、日本との勝ち点差を6に広げるチャンスを逃した。

 サウジアラビアのベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)監督は、「受け入れがたい敗戦だが、正直なところ、日本の方が勝利にふさわしかった。とはいえまだ同じ勝ち点だし、このグループは最後までもつれるはずだ」と語った。

 同日に行われた試合で、オーストラリアがタイと2-2の引き分けに終わったため、埼玉スタジアム2002(Saitama Stadium 2002)での激しい戦いを制した日本はグループ2位に浮上し、同じ勝ち点のサウジアラビアは得失点差で首位を守った。(c)AFP