【11月14日 AFP】国連(UN)の世界気象機関(WMO)は14日、2016年が観測史上最も暑い年になる「可能性が非常に高い」と発表した。その上で、地球温暖化に歯止めをかけなければ破滅的な未来が待ち受けていると警鐘を鳴らした。

 今回の発表によると、今年の平均気温は産業革命前に比べ約1.2度高くなる見通し。観測史上最も暑かった17の年のうち、今世紀に入ってからの16年間は例外なくその中に含まれているという。

 この記録更新は、気候変動による最悪のシナリオを回避するために国連加盟諸国が目指している、平均気温の上昇を産業革命前と比較して2度以内、可能ならば1.5度以内に抑えるという目標値の半分を既に超えてしまったことを意味する。

 WMOのペッテリ・ターラス(Petteri Taalas)事務局長は声明で、「1年ごとに記録更新だ。2015年の記録は、2016年に再び追い抜かれるとみられる」と警告した。(c)AFP/Mariëtte Le Roux