【11月14日 AFP】中国軍の戦闘機「殲10(J-10)」を操縦する女性初のパイロットが、曲技飛行の訓練中の事故で死亡していたことが分かった。国営メディアが14日報じた。

 死亡したのは、中国空軍の曲技飛行隊として有名な八一飛行表演隊(August 1st Aerobatics Team)所属の余旭(Yu Xu)氏(30)。国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、中国北部の河北(Hebei)省で先週末、訓練中に機体から脱出したが、他のジェット機の翼に激突して死亡した。

 同乗していた男性パイロットは無事に脱出できたという。

 国営英字紙・環球時報(Global Times)は余氏の事故死について「中国に4人しかいない国産ジェット戦闘機を操縦できる女性パイロット4人のうちの一人であるため、中国空軍にとって大きな損失だ」と伝えている。

 報道によると、余氏は中国内陸部の四川(Sichuan)省崇州(Chongzhou)市出身で2005年に中国空軍に入隊した。(c)AFP