【11月14日 AFP】スペインの考古学者チームが、数千年前のものとみられる、非常に状態の良いミイラをエジプト南部ルクソール(Luxor)近くで発見した。同国考古省が13日、発表した。

 同省発表の声明によると、ミイラが見つかったのは、カイロ(Cairo)の南約700キロに位置するナイル川(Nile river)西岸の墓。墓は、紀元前1075年~同664年のものと考えられるという。

 リネンで覆われたミイラは石膏で固められ、鮮やかに彩色された木棺に納められていた。木棺はトトメス3世(Thutmose III)時代に建てられた寺院跡近くに埋められた。ミイラは、当時のエジプト王に仕えた人物とみられるという。

 考古学者チームによると、木棺には、エジプト神話の女神イシスやネフティスが翼を広げているイメージやホルスの4人の息子といった、古代エジプトの宗教的シンボルを想起させる「数多くのカラフルな装飾」が見られるという。(c)AFP