【11月14日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は13日、英ロンドン(London)で各部門の年間表彰を発表し、最優秀コーチにニュージーランド代表のスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)を選出した。イングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)HCは最終候補に残っていたものの、受賞はならなかった。

 2011年のW杯ニュージーランド大会終了後にグレアム・ヘンリー(Graham Henry)前HCからチームを引き継いだ57歳のハンセンHCは、チームの大黒柱だったリッチー・マッコウ(Richie McCaw)やダン・カーター(Dan Carter)が代表から退いたにもかかわらず、南半球4か国対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2016)で優勝を果たし、さらには世界記録となるテストマッチ18連勝を飾った。

 ハンセンHCの受賞は今回が最近5年間で4度目となり、受賞を逃したのはW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)でニュージーランドを優勝に導いた2015年だけとなっている。昨年はW杯決勝でニュージーランドに敗れたオーストラリアのマイケル・チェイカ(Michael Cheika)HCが受賞していた。

 昨年のW杯まで日本代表の指揮を執っていたジョーンズHCは、自国開催のW杯で予選プール敗退に終わったイングランドをシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2016)で全勝優勝(グランドスラム)に導き、母国オーストラリアにも3連勝を記録するなど、HC就任後10戦全勝の成績を残していた。12日の試合でイングランドは、南アフリカから約10年ぶりの勝利を収めている。

 そのほかの部門では、ニュージーランドのボーデン・バレット(Beauden Barrett)が年間最優秀選手に輝いた。カーターの後継者と目されている25歳のバレットは、昨年のW杯決勝でもトライを記録しており、今年のザ・ラグビーチャンピオンシップでは計7トライの活躍をみせた。

 年間最優秀チームはオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)が選出された。5日の試合でアイルランドに敗れ、テストマッチの連勝が18でストップしたオールブラックスだが、12日の試合でイタリアを退けており、19日には敵地ダブリン(Dublin)で再戦を控えている。(c)AFP