【11月12日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は11日、各地で行われ、グループFのイングランドは3-0でスコットランドに勝利し、ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)暫定監督は契約延長に一歩前進した。

 4試合チームを指揮する予定のサウスゲイト暫定監督にとって3試合目となった一戦で、イングランドはダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)、アダム・ララーナ(Adam Lallana)、ギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)がいずれもヘディングで得点した。

 英紙のおとり取材での不適切な発言により辞任したサム・アラダイス(Sam Allardyce)氏の後任を務めるサウスゲイト暫定監督は、初戦でマルタに勝利し、2戦目は敵地でスロベニアと0-0で引き分けている。

 英ITVに自身の将来についてたずねられたサウスゲイト暫定監督は、「今夜は楽しむよ。4試合チームを率いてグループ首位を維持するよう求められていた」とコメントしている。

「サポーターとチームにとって大切な試合だった。選手がプレッシャーを克服したこと、特にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でそれを成し遂げたことが重要だ」

 グループ2位のスロベニアに勝ち点2差をつけているイングランドは、15日に行われる親善試合でスペインと対戦する。

 一方、17年ぶりの対戦で敗れたスコットランドは、首位イングランドに勝ち点6差をつけられた。先月のスロバキア戦でも0-3のスコアで敗れており、1998年のW杯以来となる主要国際大会への出場に暗雲が垂れ込めている。

 イングランド代表監督の候補にも挙げられているゴードン・ストラカン(Gordon Strachan)監督は「選手の戦いぶりを誇りに思う。彼らは自分たちの仕事をした。私が自分のことを考えているというのは誤りだ。私はここにいる選手のことを考えている。彼らは私にとってとても大きな存在だ」とコメントした。

 また、両チームの選手は、赤いポピー(ケシの花)があしらわれた黒の喪章をつけてプレーした。11日は1918年に第1次世界大戦の休戦協定が結ばれた休戦記念日(Armistice Day)で、英国ではポピーで戦死者を追悼するのが伝統となっている。

 しかし、国際サッカー連盟(FIFA)は選手の政治的・宗教的・商業的なメッセージの発信を禁じており、両チームは制裁を受ける可能性がある。(c)AFP/Tom WILLIAMS