【11月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフォースインディア(Force India)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)は、米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の当選を受けてメキシコ人を嘲笑するような投稿をツイッター(Twitter)で流したとして、スポンサーであるサングラス製造会社のホーカーズ(Hawkers)と決別した。

 ホーカーズ社は、ぺレスの同胞であるメキシコ人に対し、トランプ氏が公約した通りに米国との国境に壁が建設されたら、同社のサングラスを購入して涙を隠すようにと促した。コメントの内容は、「メキシコ人たちよ、このサングラスをかければ、明日壁が築かれても、目が腫れることはない」という不快なものだった。

 これに対してペレスは、今月開始されたばかりの同社との関係を解消すると宣言し、ツイッターに「決して誰にも僕の国をばかにさせたりしない!」とつづった。さらに、インテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)で開催される第20戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2016)を控えたブラジルで、今回の問題について言及し、「彼らと決別することに決めた。自分の母国に対するとても残念なコメントだと思う」と語った。

「すべてがブランドの問題というわけではなく、主に(ソーシャルメディアを管理する)コミュニティー・マネジャーの責任だ。だけど、これらのコメントにはまったく賛成できないから、この会社とは決別することに決めた。わけが分からないし、少しも面白くなかった。素晴らしいブランドだから残念だけど、契約を続ける気はない」

「チェコ(Checo)」の愛称で知られるペレスはまた、ホーカーズが同選手のブランドとしてサングラス2万個の製造を開始していたことを明かし、「関係は始まったばかりだった。彼らも僕も、本当に残念だ」とコメントした。

「前に話した通り、素晴らしいブランドだ。オーナーのことも知っているし、とても優秀な会社で、これから素晴らしい関係が築けると思っていた。だけど、母国や同胞を攻撃された。僕は誰にも自分の国を笑いの種にさせたりしない」

 また、ペレスが所属するフォースインディアは10日、今季最終戦後にルノー(Renault)に移籍するニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)の代わりとして、来季からフランスの若手エステバン・オコン(Esteban Ocon)の起用を発表している。(c)AFP