【11月8日 AFP】スキャンダルにより窮地に追い込まれている韓国の朴槿恵(Park Geun-Hye、パク・クネ)大統領は8日、自らの首相人事案を撤回し、国会が選任する首相に権限の一部を委譲することで合意した。朴氏にとって二重の大きな政治的譲歩となる。

 朴氏は会談した国会議長に対し、野党が多数派を占める国会が指名する首相を受け入れ、その首相に内閣の統括を任せる意向を伝えた。

 朴大統領の親友、崔順実(Choi Soon-Sil、チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑をめぐっては8日朝、検察による家宅捜査が、韓国最大の複合企業サムスン電子(Samsung Electronics)の社屋で行われた。(c)AFP