【11月8日 AFP】中米ニカラグアの大統領選挙で、左派の現職ダニエル・オルテガ(Daniel Ortega)大統領(70)が7日、3選を決めた。副大統領には妻のロサリオ・ムリジョ(Rosario Murillo)氏が就任する。しかし、野党勢力や米国は選挙の不正を指摘している。

 最高選挙管理委員会によると開票率99.8%時点の得票率はオルテガ氏が72.5%。次点となった右派政党・立憲自由党(PLC)のマキシミノ・ロドリゲス(Maximino Rodriguez)氏は15%にとどまった。

 マルクス主義の左派ゲリラ出身であるオルテガ大統領は、過去37年で20年間大統領職に就いており、裁判所を利用して野党の政治活動を制限していると批判されている。

 野党勢力は今回の選挙を「茶番」と評し、米政府も手続きに問題があるため自由で公正な選挙の実施は不可能だとしていた。(c)AFP/Julia RIOS