【11月7日 AFP】16-17イタリア・セリエAは6日、第12節の試合が行われ、フランク・デ・ブール(Frank de Boer)監督を解任したインテル(Inter Milan)は、マウロ・イカルディ(Mauro Icardi)がPKを含む2得点の活躍をみせ、最下位クロトーネ(FC Crotone)に3-0で勝利した。

 サンプドリア(Sampdoria)戦で今季5敗目を喫したことを受け、デ・ブール監督を解任したインテルは、これまでにステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)氏、マルセリーノ・ガルシア・トラル(Marcelino Garcia Toral)氏、ジャンフランコ・ゾラ(Gianfranco Zola)氏と会談しており、この日の試合前には、新監督を「48時間以内に指名する」と発表している。

 トップチームでの指揮経験のない、ユース監督のステファノ・ヴェッキ(Stefano Vecchi)氏を暫定指揮官に立ててこの試合に臨んだインテルは、クラブのオーナーである中国の蘇寧(Suning)グループの面々が見つめるなか、リーグ戦最近7試合でようやく2勝目を挙げ、首位ユベントス(Juventus)と勝ち点13差の暫定9位に浮上した。

 この試合でリーグ戦今季10得点目に到達し、ASローマ(AS Roma)のエディン・ジェコ(Edin Dzeko)と並ぶセリエA得点王に浮上したイカルディは、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「ゴールはうれしいけど、僕は自分の仕事をしただけ。僕はストライカーだ。何度か惜しいチャンスがあった。大事なのは、代表戦の中断期間の前に勝てたことだ」と語った。

 最悪に近いシーズンのスタートを切り、リーグ優勝が早くも絶望的になりつつあるインテルだが、イカルディは新監督に向けて、改善点の多いチームではあるものの、「才能ある若い選手がたくさんいる」と話している。

「ときどき僕らはピッチ上でも、練習グラウンドでも、冷静さが足りないことがある。その点は明らかに改善が必要な部分だ」

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