【11月4日 AFP】韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領は4日、友人の民間人女性に政府の機密情報を渡していた問題をめぐって国民に向けた談話を発表し、「全て私の過ち」だと述べて、検察の捜査を受け入れる意向を表明した。

 朴大統領の長年の友人で、国政に介入した疑いがもたれている崔順実(チェ・スンシル、Choi Soon-Sil)容疑者は3日、職権乱用の共犯と詐欺未遂の容疑で正式逮捕された。

 朴大統領はテレビを通じた談話で、「必要なら私も検察の捜査に誠実に臨む」と表明。「すべて私の過ちであり、私の不覚によって起こった」と述べ、崔容疑者に対して油断があったと語った。

 しかし、崔容疑者の父親が設立した新興宗教団体に操られ、青瓦台(Blue House、大統領府)内で宗教儀式を執り行っていたとする報道など、疑惑をめぐるうわさについては否定した。

 韓国の憲法規定では、大統領は在職中、内乱罪と反逆罪を除いて刑事訴追を受けない。

 一連の疑惑をめぐって朴大統領が談話を発表するのは、この10日間で2度目。世論調査会社ギャラップ(Gallup)が4日に発表した最新の世論調査結果によると、朴大統領の支持率は、在任中の韓国大統領として史上最低の5%に低下した。(c)AFP