【11月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)参戦するウィリアムズ(Williams)は3日、今季限りでF1を去ることになった35歳のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)に代わる2017年シーズンのドライバーとして、先週18歳になったばかりのランス・ストロール(Lance Stroll)を起用すると発表した。

 カナダ・モントリオール(Montreal)出身で、まだ普通自動車免許を持っていないというストロールは、ウィリアムズの正ドライバーとして来季で5年目を迎えるバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)のチームメートになることが決まった。

 F1界では、2015年に当時17歳でデビューを果たしたオランダ出身のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に次ぐ若さでの参戦となるストロールは、ウィリアムズが英ロンドン(London)西部オックスフォードシャー(Oxfordshire)州の本部で発表を行った後、「2017年にF1でレースができるなんて信じられない」とコメントした。

「僕の能力に信頼を示してくれたウィリアムズには、感謝しきれない。F1で走ることは、子どもの頃から夢に描いていたことだ。本格的にカートレースを始めてから、F1は最終目標であり、2014年にフォーミュラレースに参戦してからは特にそうだった」

 カナダ人ドライバーがF1シートを獲得したのは、ドライバーズ選手権を通算7度制しているウィリアムズが、同タイトルを最後に獲得した1997年シーズンに世界王者となったジャック・ビルヌーブ(Jacques Villeneuve)氏以来となる。

 今季の欧州F3選手権(FIA European Formula 3 Championship)で2位に100ポイント以上の差をつけて圧倒的な強さで年間優勝を果たしたストロールは、「2017年はいろんなことを経験していくことになるだろうけど、とにかくウィリアムズが与えてくれるもの全部を一生懸命に吸収して、成長していきたい」と続けると、「毎レース、周回ごとに実績を積んで、F4やF3に入ったときのように経験を積み重ねていきたい」と意気込みを語った。(c)AFP