【11月3日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は2日、米国の捜査は「ほのめかし」や「不完全な情報」に基づいて行うべきではないと主張し、大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の私用メール問題の捜査再開を決めた連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)長官を暗に批判した。オバマ氏が捜査再開について公の場で発言したのは初めて。

 動画ニュースサイト「NowThisNews」とのインタビューで語った。コミー長官は10月28日、クリントン氏が国務長官時代に私用メールを公務に使っていた問題をめぐり、先に打ち切っていた捜査に関連する可能性がある新たなメール多数をFBIが発見したとし、議会に捜査再開を報告した。

 オバマ大統領は「捜査を行う場合、ほのめかしや不完全な情報、漏えい情報に基づいては行わないという規範が確かにあると思う」と述べた。

 コミー長官は今月8日の大統領選の間際になって、新たに見つかったメールの関連性が不明なまま再捜査を決めたことで、民主党から猛烈な批判を浴びている。(c)AFP