■トランプ氏は「チェックメート」

 一方のトランプ氏は、より高いハードルに直面している。

 マクドナルド氏によると、激戦州のネバダ(Nevada)、バージニア(Virginia)、コロラド(Colorado)の3州では、クリントン氏が期日前投票でリードしている。「トランプ氏は他の激戦州のすべてで勝利する必要があるため、これはほぼチェックメート(敗北決定)の状況だ」という。

 また、ヒスパニック系市民の間ではクリントン氏支持派が圧倒的に多い。ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)によると、今回の選挙では、前回の大統領選を400万人上回る過去最多の2730万人のヒスパニック系市民が有権者登録している。ヒスパニック系市民の期日前投票数は2012年から増加していると、ウィスコンシン大のバーデン教授は指摘している。

 トランプ氏は一方で、共和党の支持基盤が強固な州でも守勢を強いられる状況に陥っている。例えば、テキサス(Texas)州では期日前投票が異例の人気を見せ、今月8日の選挙日の1週間前までに投票を済ませた有権者の割合は過去最大となる4分の1以上に達している。

 同州では、最近の世論調査でクリントン氏の支持率がトランプ氏に迫り、共和党の州として知られてきたテキサスが民主党の州へと変わるかもしれないとの臆測を呼んでいることからも、期日前投票への注目がいっそう高まっている。(c)AFP/Nova SAFO