【11月2日 AFP】アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は1日、変化する米国社会の実態を反映させるため米軍の採用基準の見直しを指示したと明らかにし、ひとり親や太り過ぎの人、マリフアナの吸引経験がある人からの応募も受け付けるようになる可能性があると述べた。

 現在のところ国防総省には多数の応募があるが、カーター国防長官は、限られた候補者の中からの採用を強いられる事態や、ささいな理由で有能な人材を不採用とせざるを得ない事態を懸念している。

 カーター長官はニューヨーク市立大学シティカレッジ(City College of New York)で行った講演の中で、採用基準では妥協しないとしながらも、「同時にこれらの基準は今日そして明日の軍に適した形で維持されなければならない」と述べた。同長官は国防総省に「不必要に厳しい基準」を見直すよう命じたという。

 国防総省の概要文書では、米軍は今後、採用基準が過度に制限的にならないように調査し、「体格や体力、水泳試験、過去のマリフアナ使用、ひとり親、入れ墨などの基準の見直しの実現可能性やそれによる影響を精査する」としている。(c)AFP