【11月1日 AFP】(更新、写真追加)パキスタン南西部バルチスタン(Balochistan)州で1日、解体処理中の石油タンカー内にあったガスボンベが爆発、炎上し、少なくとも11人が死亡、59人が負傷した。当局が発表した。

 事故はカラチ(Karachi)の西方約50キロに位置する、バルチスタン州ガダニ(Gadani)の船舶解体場で発生した。同州の当局者はAFPの取材に対して「解体処理中の船内でガスボンベが爆発し、巨大な火の手が上がった」と語った。

 地元自治体の高官はAFPの取材に応じ、「これまでに少なくとも11人の遺体を収容し、59人の負傷者をカラチに搬送した」、「負傷者は全員、重度のやけどを負っている」と述べた。

 パキスタンでは、労働者を保護する法律が整っておらず、基本的な安全対策や安全設備が不十分な職場も珍しくないため、労災事故が後を絶たない。(c)AFP