【11月1日 AFP】英国の離島間を結ぶ世界最短の航空路線の利用者が、先月31日に100万人を突破した。

 スコットランド(Scotland)の北東にあるオークニー諸島(Orkney Islands)のウェストレー(Westray)島とパパウェストレー(Papa Westray)島を結ぶ航路の飛行距離は2.7キロ。世界最短の定期航空路線としてギネス世界記録(Guinness World Record)に認定されている。

 ブリテン・ノーマン(Britten Norman)社製の8人乗りの飛行機「アイランダー(Islander)」による公式の飛行時間は2分だが、風向きが良ければ47秒まで短くなる。オークニー諸島の最大の町カークウォール(Kirkwall)や他の島々を結ぶ航空路線として、1967年にスコットランドの航空会社ローガンエアー(Loganair)が運航を開始した。

 100万人目の利用者となったのは、英銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(Royal Bank of Scotland)に勤務し、この路線を長年使ってきたアン・レンドール(Anne Rendall)さん。オークニー諸島の住民に銀行サービスを提供するため、1万回以上も搭乗したレンドールさんには、この日花束が手渡された。

 ローガンエアーのジョナサン・ヒンクルズ(Jonathan Hinkles)社長は「この航路はわれわれの航空網にとって宝物のような存在で、世界的にも知られている」とし、「オークニー諸島の島々を結ぶ便利な路線は、住民にとっては生命線になっている。教員、医者、警官、生徒らが安心して快適に日々の生活を送るのに役立っている」と話した。(c)AFP