【10月30日 AFP】エルサレム(Jerusalem)旧市街の聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)にある「キリストの墓」が、修復作業の専門家によって少なくとも2世紀ぶりに開かれた。

 AFPのカメラマン、ガリ・ティボン(Gali Tibbon)は修復作業の一部に立ち合い、紀元後33年頃にキリストの遺体が安置されたとされる岩窟の上に建てられたこの教会で撮影を行った。

 現場の専門家らがAFPに語ったところによると、修復作業と考古学調査の一環で、キリスト教の聖地であるこの場所の大理石の厚板を3日間にわたって取り外した状態にした。教会関係者によると、厚板を動かしたのは、火災を受けて1810年以前に行われた前回の修復作業以来という。

 キリストは岩窟に葬られた後に復活したとされる。この岩窟の上には19世紀に聖堂が建てられ、毎日大勢の観光客や巡礼者が訪れている。

 修復プロジェクトは来年3月の復活祭頃に完了する予定。見学や礼拝は可能だが、装飾が施された聖堂の周囲には足場が組まれている。(c)AFP/Gali Tibbon