【10月30日 AFP】米大統領選共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は29日、米連邦捜査局(FBI)がライバルの民主党候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の私用メール問題調査再開を発表したことを受けて、クリントン氏の私用メール利用に対する攻撃を強化した。

 クリントン氏寄りの傾向が強い西部コロラド(Colorado)州で29日に選挙運動を行ったトランプ氏は、「ヒラリー・クリントンの犯罪と不法行為」を批判し、集まった聴衆は「(ヒラリーを)刑務所に入れろ」という掛け声を繰り返した。

 自身もわいせつ行為スキャンダルに見舞われているトランプ氏は、「(クリントン氏の私用メール問題は)ウォーターゲート事件以来最大の政治スキャンダルだ」と述べ、「ヒラリーは自分を責めるほかない」と付け加えた。

 トランプ氏はまた、FBIのジェームズ・コミー(James Comey)長官が今年7月にクリントン氏を訴追しない結論を出し、終結したと思われていた同氏の私用メール問題について、「法の裁きが正しく行われること」を願うと述べた。

 コミー長官は28日、クリントン氏の私用メールアドレスに送られた電子メールが新たに発見されたため、FBI捜査官が調査を行っていると明らかにしていた。(c)AFP/Ivan Couronne, with Jennie Matthew in Daytona Beach, Florida