【10月26日 AFP】中国当局は、大気汚染の観測データを改ざんしたとして、同国中部・陝西(Shaanxi)省西安(Xi'an)の環境保護局職員らを逮捕した。地元メディアが25日、報じた。

 地元紙・華商報(Huashang Bao)によると、職員らは測定所にある観測機器を木綿糸でたびたびふさぎ、正確なデータが収集できないようにしていた。「異常な」測定値に国家機関の環境保護部が気付き、警察が捜査を開始していたという。

 華商報によると、逮捕者の中には、測定所の所長と次長、西安・長安(Chang'an)区の環境保護局の局長らが含まれている。 

 中国の諸都市を覆っている刺激性の強いスモッグは、国内で最も不満が向けられている問題の一つとなっている。中国政府は、対策として各地方当局に汚染削減目標を課し、達成できない場合は処罰している。(c)AFP