【10月24日 AFP】シリア北部アレッポ(Aleppo)で、一時的に発効していた停戦が22日に期限切れを迎えたことについて、ロシアは24日、米国が主導する有志連合の怠慢と外交的解決の見通しの乏しさを理由に、早期に再停戦に踏み切る可能性を否定した。

 ロシアのセルゲイ・リャブコフ(Sergei Ryabkov)外務次官はインタファクス(Interfax)通信に対し、「人道的停戦を改めて実施するかどうかという問いは、今の時点では現実的ではない」という見方を示した。停戦が延長されなかった理由について、ロシア側高官が言及したのはこれが初めて。

 同氏はさらに、有志連合側が「反体制派に与えるべき影響力を本気で行使してもいない」にもかかわらずシリアおよびロシア両政府を批判していると反発した。

 シリア政府と同盟関係にあるロシアが発表した3日間の停戦が期限切れを迎えると、既に壊滅的な被害を受けているアレッポでは23日、再び激しい戦闘が始まった。(c) AFP