【10月24日 AFP】芸術作品200点余りを適切に申告せずスイスに持ち込んだとして、英ロンドン(London)に住む弁護士で投資家の富豪男性(68)が約4億円相当の罰金を命じられたことが分かった。スイス税関が23日、現地メディアの報道を認めた。

 複数のスイス紙によると、ウルス・シュワルツェンバッハ(Urs Schwarzenbach)氏は長年にわたり、フランスの画家イブ・クライン(Yves Klein)やイタリアの画家ジョヴァンニ・セガンティーニ(Giovanno Segantini)などの高価な芸術作品をスイス国内に持ち込んだ際、税関に申告しなかったり、実質を大きく下回る評価額で申告したりしていたという。

 スイス税関は、芸術作品の不法輸入の疑いで2012年にシュワルツェンバッハ氏に対する捜査を開始。今月初め、同氏に1000万スイス・フラン(約10億4000万円)相当の追徴課税納付と400万スイス・フラン(約4億円)の罰金支払いを命じたと、日曜紙NZZアム・ゾンターク(NZZ am Sonntag)、ゾンタークス・ツァイトゥング(SonntagsZeitung)、週刊紙ル・マタン・ディマンシュ(Le Matin Dimanche)が報じた。

 報道によると、シュワルツェンバッハ氏は追徴課税の納付命令は受け入れたが、罰金については支払いを拒否している。

 英チャールズ皇太子(Prince Charles)の親しい友人と伝えられるシュワルツェンバッハ氏は、メディア取材に対し意図的な関税逃れを否定。疑惑を払拭(ふっしょく)するためチューリヒ(Zurich)の地方裁判所に出廷し自ら釈明する意向を示したという。

 シュワルツェンバッハ氏は少なくとも123点の芸術作品を申告せずにスイスに持ち込み、その一部はチューリヒの高級ホテル「ザ・ ドルダー・グランド(The Dolder Grand)」の館内に飾ってあると、スイス各紙は報じている。(c)AFP