【10月31日 AFP】女子テニス、WTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2016)は30日、シンガポールで8日目が行われ、大会第7シードのドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)が第1シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を6-3、6-4で下して優勝を果たした。

 今季躍進を遂げたケルバーから金星を挙げたチブルコバは試合後、「メンタルコーチと取り組んできた私のテニスにとって非常に大きなことです。彼とは1年半ともにしてきました」と勝因に精神面での成長を挙げた。

 また、2014年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2014)ファイナリストのチブルコバは、「この優勝は私のキャリアでも最高の瞬間」としたうえで、「アンゲリク・ケルバーを祝福したいです。あなたは今季、私が一生懸命プレーするための刺激でした。努力があれば、どんなことも可能なのです」と語った。

 一方、チブルコバとの直近5戦では全勝していたケルバーだったが、コートのあらゆる場所からウイナーを放つなどキャリア最高の試合を見せた相手に対し、この日は一歩及ばなかった。

「今年は多くの試合をこなし、タフな一年でした。今日は自分の中に残っていたすべてを出し尽くしました。振り返ってみると、今年はキャリアでもベストなシーズンとなりました。素晴らしい瞬間や前向きなことだけを考えたいと思います」

 ラウンドロビンで2敗を喫し、予選敗退の瀬戸際から見事な巻き返しを見せて優勝賞金205万ドル(約2億1000万円)を手にしたチブルコバには試合後、往年の名選手であるモニカ・セレシュ(Monica Seles)氏からビリー・ジーン・キング・トロフィー(Billie Jean King Trophy)が贈られた。(c)AFP/Elizabeth LAW